SL人吉号を牽引する8620形の58654機は人吉市で動態保存されていましたが、1988年に初代「あそBOY」として復活しましたが、2005年の事故で一時運転終了となりました。しかし2009年に肥薩線100周年と共に「SL人吉」として再度復活を遂げました。その際、客車もリニューアルされました。今回は上り(人吉→熊本)に乗車しましたので、車内の様子や予約方法、運転日、時刻表・停車駅、座席表や特典やお楽しみ等を記事に纏めましたのでご覧ください。
令和2年7月の豪雨災害の影響で現在肥薩線での運転は見合わせています。2023年は土曜休日に熊本~鳥栖間で運転を行います。
運転日
SL人吉号は現在熊本~鳥栖間で臨時運転を行っています。ここでは現在の運転日をご紹介します。
発売開始日・予約方法・空席照会
乗車日の1か月前の10時から全国のみどりの窓口 主な旅行会社 インターネット(JR九州ネット予約 JR西日本e5489 JR東日本えきねっと)で予約可能です。インターネットで空席照会も可能です。シートマップは表示されませんので希望の席番を取る場合は「みどりの窓口」で予約する事をオススメします。【えきねっと】での予約はこちらからびゅうJRで行く国内ツアー|えきねっと上の緑のバー一番左【きっぷ予約・変更】からお進みください。
SL人吉号に乗れるツアーのご紹介
ここではSL人吉号に乗れる旅行会社のツアーをご紹介します。鉄道の旅特集のページからご希望のツアーをお探しください。
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車両編成
牽引機は8620形58654機で客車は3両です。客車50系を改造した車両で展望ラウンジを備えています。
車内のご案内
座席に多少特徴があります。4人BOXと2人用の席です。車内の真ん中付近でSLのミニチュアを展示していますがそこを境に座席のデザインも変更しています。
1号車
1号車は上り(人吉→熊本)の時に展望デッキとなります。車両の端にはSLギャラリーを備えています。
車内の全景です。車内の全体的な基調は薄茶です。
座席をご紹介します。座席は2種類あり4名BOXと2名用に分かれています。
1号車には展望ラウンジが設けられています。
SLギャラリーです。入口のすぐぞばにあります。
2号車
ビュッフェの様子とビュッフェの向かいに掛けられている暖簾
2号車の車内の全景です。車内の基調は茶色がベースです。
座席様子です。2号車も座席は2種類です。
3号車
3号車は展望ラウンジとSL文庫を備えています。
展望ラウンジの様子です。下り(熊本→人吉)の時に展望席となります。
3号車の車内の全景です。車内の基調はこげ茶色です。
座席の様子です。
SL文庫にはシートも用意されています。
アクセス
SL人吉号の始発 熊本駅までは博多駅から九州新幹線の「みずほ」で30分少々で到着します。青春18きっぷ利用で鹿児島本線で行く場合は2時間少々かかります。
JRセットプラン
SL人吉号のオススメポイント1 展望室
展望ラウンジから見る車窓の景色は格別です。中々席が空かず今回はあきらめましたが球磨川第一橋梁を渡ったところの画像を掲載します。良い写真ではないですが・・・展望ラウンジの真ん中は子供用の椅子ですが大人が陣取ってます・・この光景は悲しいですね。ぜひ子供に譲りましょうね。
SL人吉号のオススメポイント2 人吉駅の転車台
SLの醍醐味の1つに方向転換があります。SL人吉も人吉駅で転車台に乗って方向転換する風景を見学できます。下り列車は到着後、1度機関庫に入庫して12時50分位から機関庫から出て展示されます。チョット遠いですが撮影可能です。 13時40分頃に機関庫から転車台に移動します。
転車台に向かうSL人吉号。転車台の回転の様子です。転車台に乗っている風景です。この日は1回転多めに回っていただけました。(いつもかもしれませんが)
転車台の隣には肥薩線にSLが運行していた当時のものが展示されています。
人吉駅の転車台へのアクセス
転車台へは人吉駅の改札出たら右に進みます。くま川鉄道の跨線橋を渡り反対側へ移動してください。その後は看板出ていますので・・。詳しくは下記の画像をご覧ください。
人吉の近隣施設 人吉鐵道ミュージアム「MOZOCA」
人吉駅に隣接して人吉鐵道ミュージアム「MOZOCA」があります。館内の様子などは別ページにてご紹介します。
![]() 【人吉鉄道ミュージアムMOZOCA】 |
乗車特典
記念乗車証と車内スタンプです。車内スタンプは2号車のカフェ前に設置しています。車内の検印と記念乗車撮影用のプレートもご紹介します。
運賃・料金
SL人吉号は全区間 全車指定席 運賃の他に座席指定券が必要です。現在は熊本~鳥栖間で運転を行っています。
例:熊本~鳥栖
運賃:大人1,680円 子供840円
座席指定:大人1,680円 子供840円
時刻表・停車駅
2023年の運転時刻と停車駅を掲載しています。再度、JR九州のホームページや時刻表でご確認下さい。
オススメ座席
球磨川の絶景を見るのであれば(下り 熊本→人吉)進行方向左手 席番で言うと奇数席が良いと思います。鎌瀬駅を境に球磨川を渡り左手に見えてきます。(時間的に左の方が球磨川の景色を楽しむ時間は長いです)下記の席はなるべく避けた方がいいかも・・・窓枠が邪魔する席が何席か見受けられました。
1号車 5A 6A 7D 8D
2号車 17D(この席はカフェのすぐそばなので(ABCD全部)人の出入りが激しですね
3号車 7A 8A 9D 10D
この席は控えた方がいいかもしれませんね。本当に景色が見ずらいです。
車窓からの景色
日本3大急流の一つ球磨川沿いを走ります。車内からの車窓の景色は肥薩線のページでてご紹介しています。詳しくは下記をご覧ください。
![]() 【肥薩線】 登録有形文化財の嘉例川駅、「真の幸せに入る」真幸駅、日本三大車窓とループ線とスイッチバックの大畑駅、急流の球磨川の絶景が楽しめる肥薩線は4本の観光列車「かわせみ やませみ」「いさぶろう・しんぺい」「はやとの風」「SL人吉号」が走る人気路線です。車内からの景色や観光地など路線図を・・・続きを読む |
沿線の観光地
ここでは人吉まで訪れるのでSL人吉号が走る沿線の観光地を簡単にご紹介します。
球泉洞
1973年(昭和48年)3月に発見された延長4.8kmの九州最大の鍾乳洞です。およそ3億年前海底にあった石灰岩層が隆起してできたと推測されています。
アクセス
アクセス
肥薩線 球泉洞駅 一勝地駅 白石駅から無料送迎バスが出ています。
無料送迎バスは常駐していないので事前連絡が必要です。下記まで連絡してみてください。
連絡先は0966-32-1151 繋がらない場合は0966-32-0080
入場料
大人1,100円 中学生800円 小学生600円 3歳以上450円
営業時間
4月~7月・9月~10月
9:00~17:30
8月
9:00~18:00
11月~3月
9:00~17:00
球磨川くだり
日本の3大急流の1つくま川 このくま川で球磨川くだりを楽しむ事が出来ます。
アクセス
人吉駅から船乗り場まで徒歩で20分
出航時間
3月・4月・9月・10月
9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00
5月・6月・7月・8月
9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00
料金
大人3,000円 小学生 1,600円 3歳以上 1,000円
オススメ宿泊地
SL人吉号が走る沿線の宿泊地をまとめてみました。詳しくは下記を参照してください。
オススメ宿泊地
停車駅での一コマ
下記の駅では10分程度の停車時間があり、撮影を楽しむことができます。(下り列車は坂本駅では撮影できません)※この情報は2018年4月上り列車(人吉⇒熊本)に乗車した時のものです。
一勝地駅
一勝地で停留中のSL人吉号です。
一勝地駅をご紹介します。左の写真は改札口です。右の写真は駅の全景と入場券です。この入場券は縁起のよい駅名から、祈願を受けた「必勝お守り記念入場券」として販売しています。1枚160円です。ラミネートも追加料金でできるようですが、時間がかかります。
白石駅
乗務員さんが打ち合わせ中です。白石駅では人吉行き普通列車と交換します。キハ40系の気動車もいつまでみれますか??
この白石駅もかなり古い駅です。
坂本駅
坂本駅では「かわせみ やませみ」と交換します。「かわせみ やませみ」については別ページにてご紹介しています。詳しくは下記をご覧ください。
![]() 【かわせみ やませみ】 |
国内で運転されているSL
ここではSL人吉号をご紹介しましたが国内には多くのSLが観光列車として活躍しています。下記ページにて国内で運転されているSLをご紹介しています。こちらもご覧ください。
![]() 明治5年 新橋ー横浜間で鉄道が開業して陸蒸気として活躍したSLも時代の流れには逆らえず、1975年に蒸気機関車牽引の定期旅客列車は姿を消しました。しかし翌年の1976年には大井川鐵道にて1979年に国鉄時代の山口線でC57-1号機が復活を遂げています。ここでは全国で営業運転しているSLを一覧で紹介しています。 |