1975年12月を最後に旅客定期運用が消滅したSLでしたが、1979年の8月に見事、復活を遂げたSLやまぐち号。今年で復活から39年を迎えます。運行当初はC57-1のみでしたがその後C58-1も復活を遂げましたがボイラー損傷の為、C56-160が復活しました。そのC56-160も山口線から退き昨年からD51-200が入線しています。客車は復活当時12系を使用していましたが、1988年から昨年まで12系客車をレトロ調に改造した車両が運用されていました。現在は古き良き時代を再現すべく35系客車が新造され運用しています。因みに昨年まで活躍した12系改造のレトロ客車は現在大井川鐵道に譲渡されました。今回、久しぶりに下りに乗車して来ましたので、車内の雰囲気等を記事に纏めましたのでご覧ください。
※新型コロナウィルスの影響で運転日が変更になっている場合があります。各社ホームページでご確認ください。
運転日
SLやまぐち号は土曜日・日曜日・祝日を中心運転しています。詳しくは下記カレンダーを参照してください。運転日についてはJR西日本のホームページや市販の時刻表を再度ご確認下さい。
時刻表・停車駅
SLやまぐち号の停車駅と時刻を掲載しています。詳しくは下記の表を参照してください。運転時刻・停車駅はJR西日本のホームページや市販の時刻表等で再度確認下さい。
発売開始日・予約方法・空席照会
乗車日の1か月前の10時から全国のみどりの窓口 主な旅行会社 インターネット(JR九州ネット予約 JR西日本e5489)で予約可能です。インターネットで空席照会も可能です。シートマップは表示されませんので希望の席番を取る場合はみどりの窓口で予約する事をオススメします。
SLやまぐち号に乗れるツアーのご紹介
ここではSLやまぐち号に乗れる旅行会社のツアーをご紹介します。鉄道の旅特集のページからご希望のツアーをお探しください。
![]() 流れる景色から眺める日本の山、海、里・・・・魅力あふれる鉄道の旅へ 観光観光列車やイベント列車、ローカル線の列車の旅まで多くのツアーを設定しています。 |
運転中のSL
今回はD51 200が運転されている日を狙い乗車してきました。津和野到着後、入れ替え作業中の写真です。
この他、貴婦人でおなじみのC57-1が運転しています。今回は撮影出来ませんでしたが以前に撮影したものを近日中にUPします。
車両編成
牽引機は8D51-200またはC57-1で客車は5両です。客車は2017年9月にリニューアルしました。SL全盛期に活躍した旧型客車を復刻しています。
車内のご案内
1号車
モデルはマイテ49です。
車内の様子です。
2列席と1列席です。
展望席の様子です。グリーン車専用です。
展望デッキです。こちらも、無論グリーン車専用です。
グリーン車には2名固定BOX席と4名固定BOX席もあります。
2号車
モデルはオハ35です。
2号車の出入り口と車内の全景です。
出入り口は各車両こんな感じです。
座席の雰囲気と荷物置き場 大きな荷物も置けます。
3号車
モデルはオハ35です。
座席の様子です。3号車座席の他にフリースペースを設け、実際の山口線の映像でSL運転を体験できる運転シミュレーター「機関士体験 走れSL「やまぐち」号」や、投炭ゲーム「走れSL 缶焚き(かまたき)ゲーム」、SLの仕組みや歴史を紹介するパネル展示や売店を併設しています。
投炭ゲーム「走れSL 缶焚き(かまたき)ゲーム」と運転シミュレーター「機関士体験 走れSL「やまぐち」号」です。
SLの仕組みや歴史をパネルで展示しています。
小さいながら売店を併設しています。
4号車
モデルはオハ35です。
車内の様子です。
5号車
モデルはオハ31です。
車内の様子です。5号車には展望デッキを設けていますが、往路は立ち入り禁止です。
座席の様子です。
記念スタンプは5号車に設置されています。多目的室も5号車です。
アクセス
SLやまぐち号の始発駅は新山口駅です。ここでは山口県までのJRセットプランをご紹介します。
JRセットプラン
SLやまぐち号 オススメポイント1 車内ゲーム
SLやまぐち号の3号車には運転シミュレーター「機関士体験 走れSL「やまぐち」号」と、投炭ゲーム「走れSL 缶焚き(かまたき)ゲーム」を楽しむことが出来ますが・・実際に楽しむ事が出来るのはグリーン車の方と2号車~5号車で抽選に当たった方です。(利用できるのは2つの内1つです。)グリーン車の方は仁保駅に到着頃まで利用できます。一般車両で抽選に当たった方は仁保駅過ぎて順次のようです。
SLやまぐち号 オススメポイント2 津和野での入れ替え作業
SLやまぐち号の入れ替えを見ることが出来ます。今回は転車台へはいけませんでしたので次回訪問時にご紹介出来ればと思います。
津和野駅3番線に到着後、SLやまぐち号は一度1番線(待避線)に移動します。(13時10分頃)
その後、客車を残しSLは転車台へ向かいます。
転車台入線の画像は雨の為、津和野駅の跨線橋からです。
乗車特典
SLやまぐち号の記念スタンプです。スタンプ専用の台紙も一緒に備え付けてあります。
記念乗車証です。今回はD51に乗車したので乗車証の写真はD51です。C57に乗車するとC57が貰えます。
運賃・料金
SLやまぐち号は全区間 全車指定席です。
例:新山口~津和野
運賃:大人1,170円 子供580円
座席指定料金:大人530円 子供260円
グリーン車:980円(大人・子供同額)
お薦め座席
折角ですから、グリーン車を利用下さい。ただ、23席しかないので予約するのは至難の業ですね。1か月前の10時と同時に「みどりの窓口」で叩いて見てください。普通車であれば往路はA席 復路がD席が進行方向を向いています。又、復路は展望デッキがある5号車が良いと思います。
観光地
SLやまぐち号の走るJR西日本山口線は明治維新を感じる山口県の県庁所在地を通りながら山陰の小京都・津和野まで運行しています。このSLやまぐち号に乗って行ける観光地を簡単ですがご紹介します。
新山口駅
山口県の玄関口でもある新山口駅。ここからは日本最大のカルスト台地「秋吉台」や日本屈指の大鍾乳洞「秋芳洞」へ行くことが出来ます。
秋吉台・秋芳洞
ここでは新山口駅からの情報をご紹介します。
アクセス:防長バスで30分~40分
運賃:秋吉台まで1,050円 秋芳洞まで1,170円
運行本数:1日10本
詳しくは防長バスのホームページをご覧ください。
山口駅
山口駅周辺は国宝から国の重要文化財と歴史的史跡が多く見られます。
ここでは山口駅周辺の史跡をご紹介します。
山口駅周辺の史跡
国宝瑠璃光寺五重塔:日本三名塔の1つに数えられています。
常栄寺雪舟庭(国指定史跡名勝):雪舟が約500年前に築庭したと言われる庭園です。
八坂神社本殿(国重要文化財):江戸時代の末期に毛利氏により現在の場所に移築されましたが本殿は1519年に建立されたものです。
洞春寺山門 観音堂(国重要文化財):大内持盛の菩提寺を移建したもので創建は1430年です。
龍福寺本堂(国重要文化財):建築手法は和様で室町時代の代表的な寺院建築です。
津和野駅
山陰の小京都として人気の津和野。ここでは簡単ですが津和野の街をご紹介します。
殿町通り
津和野の中で最も古い町並みを残す殿町通り。カトリック教会、藩校養老館跡、郡庁跡、津和野藩家老多胡家表門など史跡も集中しています。
アクセス:津和野駅から徒歩10分
太鼓谷稲成荷神社
太鼓谷稲成荷神社は日本の5大稲荷1つです。ここは珍しく稲荷を稲成と書く神社です。麓から中腹にかけて朱色の鳥居が約1000本続きます。
アクセス:津和野駅から2kmほどあります。レンタサイクルが良いでしょう。
レンタサイクル
駅前にある釜井商店さんで借りられます。2時間500円です。
足を延ばして 萩へ
津和野からは維新の町・萩へ路線バスが出ています。
萩へのアクセス
萩までは防長バスで行くことが出来ます。
所要時間:約2時間
運賃:萩バスセンターまで大人2,190円
運行本数:5本
詳しくは防長バスのホームページをご覧ください。
萩から観光列車「○○のはなし」も週末運行しています。SLやまぐち号と2つの観光列車の旅は如何ですか?
○○のはなしは別ページにてご紹介しています。詳しくは下記を参照してください。
![]() 2017年「幕末維新やまぐちデスティネーションキャンペーン」に伴い運行を開始しました。車内イベントでは「長門のはなし」や「萩のはなし」等も行われます。車内の様子や車窓なども含め、予約方法・・続きを読む。 |
宿泊地のご紹介
オススメ宿泊地
SLやまぐち号の走るJR西日本山口線の走る近隣宿泊地をご紹介
JTBのオススメ宿はこちらから 山口・防府・秋吉台
近畿日本ツーリストのオススメ宿はこちらから 湯田・山口市
じゃらんのオススメ宿はこちらから 山口・秋芳
楽天トラベルのオススメ宿はこちらから 山口・湯田温泉
一休.comのワンランク上の宿泊プランはこちらから 宇部・萩・湯田・湯本・下関
SLやまぐち 乗車記
2018年5月の日曜日に下り列車に乗車して来ました。なんと38年ぶりの乗車です。当時は今とは違い12系客車そのままでした。当日は生憎の雨にも関わらず車内はほぼ満席です。今回は1か月前の当日に予約したので、なんとかグリーン車をとることが出来ました。
山口駅の入線時刻は10時22分です。
多くの方がSLの前に集まっています。
どこのSL営業運転ではみられる光景ですね。
ホームではお子様用記念撮影の為の制服が用意さされていまた。
ホームには撮影用記念ボードもあります。エスカレータもSLがえが描かれていました。
ただ、1番線ホームには号車表示がなくどことなくバランスとれていな感じかしましたね。又撮影用のボードはグリーン車の1号車付近に置かれてあり気付いている人ほとんどいませんでしたね。
列車は定刻 新山口駅を雨の中出発しました。取材の為、ここ最近多くのSLに乗車しましたが、さすがSLやまぐち号です。出足がなめらかです。運転士の熟練の技を感じる事が出来ました。
早速、仁保駅まで3号車でゲームを行えるとの事なので、運転シミュレーター「機関士体験 走れSL「やまぐち」号」を体験して来ました。結果はさんざんでした・・・が・・
そうこうしてると、仁保駅に到着です。山登りの準備の為、7分停車です。
ここでは乗客の皆さんがSLに集まります。
因みに復路は通過です
ここからの山登りはさすがにSLには堪えるんでしょうか・・かなりスピードはゆっくりです。
雨降りだったので展望デッキにはほとんど行きませんでしたが、撮影地でも有名な長門峡付近で展望デッキからの写真を撮りました。
いよいよ後半です。地福駅に到着 14分の停車です。
撮影用にホームも変更していますが、正直手摺は不要ですね。
ここから津和野でもう一息です。
津和野到着までの間に新山口駅で購入したSL弁当を頂きました。800円です。
無事、津和野に到着です。
お疲れ様でした。この後、D51-200は転車台で方向転換します。転車台入線時刻は13時20分頃です。