世界遺産に登録された「高野山」への観光の足として運転を開始した、南海電鉄の観光列車「天空」号をご紹介します。天空号は橋本駅~極楽橋駅間、19,8kmの区間の間に456m駆け上がる山岳鉄道です。(上の写真は極楽橋駅を出発前の天空4号)
運転日(2024年)
天空号は3月~11月は水曜日・木曜日以外の毎日(但し、水曜日・木曜日が祝日の場合は運転)12月~2月は土曜・休日に運転しています。運転日については南海電鉄のホームページや市販の時刻表を再度ご確認下さい。
発売開始日・予約方法・空席照会
ご乗車希望日の10日前(午前9時〜)から前日(〜午後5時)まで、「天空予約センター」で電話のみで予約を受付ています。乗車希望日と列車番号、名前、予約人数、電話番号等を伝えます。ご予約専用フリーダイヤルは天空予約センター0120-151519(9時~17時)空席照会は天空のホームページで確認できます。
天空号に乗れるツアーのご紹介
ここでは天空号に乗れる旅行会社のツアーをご紹介します。鉄道の旅特集のページからご希望のツアーをお探しください。クラブツーリズム 鉄道の旅
車両編成
「天空」号は2009年7月に2200系を改造してデビューしました。この車両は平坦区間から山岳区間まで広い範囲で速度制御できることからカメラのズームレンズにたとえズームカーと呼ばれています。
車内のご案内
「天空」号の車内へご案内致します。山合の景色を楽しめるように座席が配置されています。
1号車
車内の全景です。
運転席後ろに配置されている座席です。青のシートは極楽橋行きの際に前面展望席になります。
座席番号は2番4番
横向きシートです。
4人用のBOX席です。
展望カウンターです。ここに車内のスタンプが設置されています。
2番席からの前面展望の様子です。1号車の車番は2258で58はコーヤ(高野)とかけてます。
2号車
車内の全景です。
横向きシートの様子です。
展望デッキです。出入口のドア部分を展望デッキにしています。走行中はこのドアは開放されています。
展望デッキの奥にある4人用のBOX席です。この席は仕切りがあるので小グループには最適です。
2号車の横向きシートには4席だけ展望に向かない席があります。
席番は10,12,28,30です。
2号車の車番は2208で08は橋本の「は」とかけています。
乗車特典
天空号の車内で貰えるパンフレットです。沿線マップや高野山の案内が出ています。
座席指定券です。観光列車なのでもう少し何とかしてほしかったですね。
車内スタンプを押し忘れてしまいました。
運賃・料金
天空号は、運賃の他に座席指定券が必要です。指定席料金は大人520円 子供260円です。運賃は主要駅から抜粋したものを参考で掲載しています。高野山へ観光される場合はフリー切符(高野山・世界遺産きっぷ)がお得で便利です。(高野山の路線バスも使えるので)詳しくは南海電鉄ホームページをご覧下さい。ホームページはこちらから
時刻・停車駅
天空号の停車駅と時刻を掲載しています。詳しくは下記の表を参照してください。運転時刻・停車駅は南海電鉄のホームページや市販の時刻表等で再度確認下さい。
土曜・休日
列車名 | 出発時間 | 到着時間 | 停車駅 | 備考 |
天空51号 | 橋本 08:24 | 極楽橋 09:02 | 学文路・九度山 | 12月30日~1月3日及び3月~11月の土休日のみ運転 |
天空1号 | 橋本 10:42 | 極楽橋 11:18 | 学文路・九度山 | |
天空3号 | 橋本 13:29 | 極楽橋 14:07 | 学文路・九度山 | |
天空52号 | 極楽橋 09:15 | 橋本 10:03 | 九度山・学文路 | 12月30日~1月3日及び3月~11月の土休日のみ運転 |
天空2号 | 極楽橋 11:47 | 橋本 12:29 | 九度山・学文路 | |
天空4号 | 極楽橋 15:46 | 橋本 16:25 | 九度山・学文路 |
平日
列車名 | 出発時間 | 到着時間 | 停車駅 | 備考 |
天空1号 | 橋本 10:15 | 極楽橋 10:53 | 学文路・九度山 | |
天空3号 | 橋本 13:30 | 極楽橋 14:04 | 学文路・九度山 | |
天空2号 | 極楽橋 11:52 | 橋本 12:35 | 九度山・学文路 | |
天空4号 | 極楽橋 16:00 | 橋本 16:37 | 九度山・学文路 |
路線図
「天空」号が走る区間の路線図です。標高差を線で表示してみました。かなりの勾配で上るのがわかると思います。
お薦め座席
橋本から高野山へ行く場合は1号車の2番、4番がいいですね。展望席です。そのほかであれば往復ともブルーのシートの席番、偶数番席が良いです。
※但し、座席指定が出来ないんですよ チョット残念ですね。
乗車後に空席があればアテンダントさんが席を交換してくれるかも・・
高野山へ
高野山の観光については別ページにて奥の院、金剛峯寺、壇上伽藍やモデルコース等をご紹介しています。詳しくは下記をご覧ください。
【高野山】 2004年に世界遺産登録された高野山。登録名は「紀伊山地の霊場と参詣道」でその中の登録遺産として高野山が登録されました。それでは簡単ですが外せない場所の奥の院、金剛峯寺、壇上伽藍やアクセス方法・モデルコース等をご紹介します。 |
乗車記
今回は高野山への訪問時間の関係上、平日の上り「天空」4号に乗車して来ました。
高野山の駅には乗車予定のケーブルカー発車時間の30分前の15時15分頃の到着
天空号の座席指定券は高野山駅で発券します。発券窓口は駅に入って右側です。
指定券の極楽橋駅ではありません。ご注意ください。
15時25分のケーブルカーで極楽橋駅へ
出発時間の30分前には極楽橋駅に到着
この駅は基本的の高野山への乗り換え駅なので乗降客はハイキング以外の方しかいないようです。
なので駅の入口がこんな感じです。
極楽橋駅には記念撮影用のボードが用意さされています。
16時定刻 極楽橋駅を発車しました。
極楽橋駅~紀伊神谷間で撮影した写真です。このような渓谷を下ります。下りは50‰(パーミル)の急こう配をブレーキをかけながらR=100のカーブを降りるため「キーキー」と音を立てながら下ります。50‰とは1000mの距離を50m上がる時の事をいいます。この50‰は極楽橋駅から高野下駅まで続きます。
高野下~九度山間の竜王渓の写真です。
列車は九度山を過ぎると市街地に近くなり紀の川を渡り橋本に定刻16時37分に到着しました。
40分弱と短い時間ですが、旅の思い出の1つに高野山への観光にはご乗車してみてははいかがでしょうか。